杏仁豆腐の上に乗っている、赤いドライフルーツ。噛むとツブツブと小さなタネを口の中で感じられる、ほの甘い果実。これがクコの実ですね。最近では輸入食料品店などでも手に入る、ポピュラーなドライフルーツの一つで、一般には中華料理の材料として知られています。どうしても脇役のイメージが強く、くこの実をメインに食べようという発想にはならないと思いますが、実はこの小さな赤い実のなかに、沢山の優れた効果をもっていること、ご存知ですか?

クコの実は、中国の原産と言われている薬用果実です。その歴史は深く、3000年以上も昔から漢方薬や民間療法の材料として重宝されてきました。主な効果としては、体質の改善や延命効果、勢力増進効果などに加え、美容効果も期待できるそう。世界三大美女の一人として知られる楊貴妃も、その美貌を保つために一日3粒のクコの実を欠かさず食していたと伝えられているそうです。つまり美容効果については、昔から知られていたと言えますね。

クコの実にはビタミンCが非常に豊富なため、シミやシワの予防効果が期待できるのだそうです。加えて、コラーゲンを構成する成分を持つということが分かっており、アンチエイジングに有効と言えます。楊貴妃がいつまでも美しかった理由は、これなのかもしれません。

また、美容効果以外にも女性に嬉しい効果がたくさんあります。女性のホルモンの働きにかかわる作用を持つ成分が含まれているため、PMS(月経前症候群)、更年期症状の予防や症状の緩和に効果があるのだそうです。また、血流をスムーズにする働きもあるので、肩凝りや頭痛をはじめとする冷えの症状、月経痛の緩和、むくみの改善などにも役立つのだそう。これは嬉しい事ばかりですね。

ではどうやって日常的に摂取したら良いのでしょう?ドライフルーツですから、そのまま頂いても良いのですが、おススメはヨーグルトに混ぜる食べ方か、お茶に浮かべてクコ茶として飲む方法です。クコの実のほのかな甘さが楽しめて、彩りにもプラスになります。また、果実酒として利用すると鮮やかなクコ酒ができます。身体のサビつきを予防してくれる、クコの実。ぜひ毎日の習慣にしてみて下さい。