夏になると日本にお盆があるように、韓国でも墓参りする習慣があります。
このときに欠かせないものとしてみんなが持っていくのがレジャーシートです。

初めは、レジャーシートを持って宴会でもするのかと思っていたのですが、実はそうではなく、お墓の前で「敬拝」をするためです。
敬拝とは、お墓参りでする最も大切な儀式であり、目上の人を大切にする韓国文化を象徴する行為です。

敬拝をするときには、立った状態で両手を額の前で合わせ、そのまま腰を曲げて地面に付き、土下座をするような格好になりながら礼をする行為です。
この敬拝をするためのスペースとしてレジャーシートが必要になります。

ちなみに敬拝の作法としては、お墓の前では2回行うのが普通であり、生きている人(祖父母や曾祖父母)の前では1回です。
韓国では、このような敬拝のことを「クンヂョル」と言い、日本の「お辞儀」の最上級のものであると考えておけばよいです。